ご相談・債務整理一般Q&A
貸金業法の改正について
Q「いきなり破綻」が増えると聞きましたが?
A自転車操業ができなくなるからです。
水澤潤氏の「2010年6の月、500万人が夜逃げする」という本が出版され、大変話題になっています。
かなりセンセーショナルな題名ですが、あながち大げさといいきることもできない現状です。
改正貸金業法では、借りている借金の総額が、原則として年収の3分の1に規制されます(総量規制)。
改正貸金業法が施行される平成22年6月18日以降は、今まで借金を借金で返す自転車操業で何とかしてこられた方々は、借金の残高によっては突然、「もう貸せません」と融資を断られることが予想されます。
特に注意が必要なのは、このような事態は、専業主婦の方々に多く発生するのではないか予想されていることです。
なぜなら、総量規制は、ご夫婦で一つとして計算されるためです。
総量規制では、自分に固有の収入がない場合、収入がある配偶者の年収の3分の1までは、夫婦で合算して借入れをすることができるのですが、この場合、収入がある配偶者の同意が必要となります。
当相談室でのご相談でも、専業主婦の方々の借入れのケースでは、かなりの割合で、ご主人に内緒で借入れていることが多いのが現状です。
今後、新たな借入れが、借金の総額か、または配偶者の同意の問題かでできなくなるおそれがあります。そうすると、ある日突然、自転車操業ができなくなって、「いきなり破綻」という事態が予想されうるのです。
自転車操業は、既に、経済的には破綻しているということができます。
総量規制で借りられなくなった…という事態になっても慌てないで下さい。
借金問題は、自殺や夜逃げなどする必要はありません。解決の道が必ずあります。
まず、専門家にご相談下さい。